カキツバタの時期はいつ? 漢字や名前の由来・アヤメとの見分け方
水辺に咲くカキツバタ。
たおやかでありながら群生する様子は絢爛そのもの。
花弁が垂れる姿は艶っぽく、浴衣の柄にもぴったりです。
本日はそんなカキツバタについてまとめてみました。
かきつばたの時期はいつ? 季節は?
かきつばたは5月~6月の初夏に湿原に咲く花です。夏遅くに咲くこともあります。
かきつばたの花言葉は?
カキツバタの花言葉は「幸運は必ず来る」「幸運」「雄弁」「贈り物」などよいイメージが強いので、贈り物にもピッタリですね。
4/17、4/29、5/10、5/13、5 /14、6/10、6/20、7/3の誕生花になっているので、該当する日がお誕生日の方に贈るのも素敵かと思います。
「かきつばた」を漢字で書くと?
カキツバタ の漢字での書き方は
・杜若
・燕子花
があります。
上の「杜若」の方がよく見かけるとは思いますが、実際は漢名の借用からきた誤用という説があります。これは、元々「杜若」がヤブミョウガという別の植物の名前だったものをカキツバタと混同されたものであることからきているようです。
ヤブミョウガの写真はこちらです。
実際ヤブミョウガの杜若は「とじゃく」と読みます。
「燕子花」の方も同じく漢名の借用から生じていて、こちらは本来キンポウゲ科のヒエンソウ属の植物を指します。
こちらの表記は有名な尾形光琳作の国宝「燕子花図屏風」でも使われていますね。
今年の根津美術館での展覧会は中止になってしまって残念ですが、せめて本物のカキツバタを見ることで癒しの時間を持ちたいものです。
根津美術館、次回展の「国宝 燕子花図屏風」を中止にhttps://t.co/xjd9C99n3g
— ウェブ版美術手帖 (@bijutsutecho_) April 19, 2020
杜若の名前の由来
カキツバタの名前の由来や語源は
昔、花から採った汁を布を染めるための染料として使用したことから「掻付花」(カキツケハナ)、「書付花」(カキツケバナ)と呼ばれるようになり「かきつばた」に転訛したというのが通説となっています。
カキツバタとアヤメの違い
かきつばたはあやめとよく似ていてあまりお花に詳しくない人だと間違えてしまいがち。私も少し前まではどうやって見分けるのか知りませんでした。
昔から「いずれ文目(あやめ)か杜若(かきつばた)」
と優劣をつけるのが難しいことのたとえとして使われるほど、カキツバタとアヤメは見分けることが難しかったようです。
以前こちらの記事内でカキツバタとアヤメの見分け方について書きましたのでシェアしておきますね。
『5/28 は平安時代の歌人・在原業平朝臣の忌日 | 在原業平とは? 人物像・和歌・伊勢物語のあれこれ』
https://gettingtimeandmoney.com/ariwara/
簡単に引用すると
・かきつばた(杜若)…浅い水辺から茎を出して咲く
花弁の中央に白く尖った模様がある
幅広で柔らかい葉
・アヤメ(菖蒲)…陸地で咲く
花弁の中央が網目模様、模様は少し白かさらに中央がやや黄色がかる場合も
葉は細くてかたい
という違いがあります。
知ってみればそうか! という感じで、遠目から見ても区別がつくようになりますよね。