AIが実用化される未来、日本の労働人口の49%が代替可能に?
2015年に行われた野村総研と英オックスフォード大学の共同研究の結果、日本の労働人口のうち約49%の職業が人工知能やロボット等コンピューターに取って代わられるという結果が出ています。
(出典元: 株式会社野村総合研究所 2015年12月2日 News Release)
…これってすごくないですか!?
約半分の仕事がロボットに奪われちゃうんです。遠い未来とかじゃないですよ? ここ10~30年の間の話なので2030年~205年頃。
ということは、今30歳とか40歳の人は、そうなってからはいクビです、と言われてもまだまだ人生先がある年齢です。
その年齢から転職をしなくてはならない可能性を早いうちから考えておかなくてはなりません。
そうなってしまってからでは遅いですからね。
人工知能に奪われる仕事とは?
事務員、軽作業員、レジ係、運転手、工場のライン工、運転手、データ入力、、、
先に挙げた研究結果のレポートの中に詳しく書かれているのでひとつひとつここで取り上げるまでもないことですが、
共通しているのは「ノウハウをマニュアル化・データ化してルーティン化できるもの」ということです。
仕事を奪われないための唯一のスキルとは?
それはズバリ「感情」です。
スキルというよりは、「スキル」以外の部分、というべきですね。
「スキル」と呼ばれるものの大部分はマニュアル化することが可能です。
しかし「感情」「感性」「勘」というものはマニュアル化することができません。
したがって、これらを伸ばし、活かしていくことがこれからの未来にとって重要な点になると確信しています。
具体的なスキルや資格
それではこれから先の未来の為に身に付けるべきスキル=「感情」に関わるものとは何か見て行きましょう。
プランニング・マネージメント能力
人工知能やロボットをどのように活用するかを「考える」力。
ここで作られた方針に沿って人工知能が業務遂行していくことになります。
クリエイティブスキル
人の「感情」を呼び起こすようなお仕事・新しい価値を0から作り上げることは人間しか行うことができません。
コミュニケーション能力・理解力・共感力
人の気持ちに関わるお仕事はこれから特に重要視されるのではないかと思います。
保育士、介護士、教師、セラピスト、インストラクター
などです。
中でも介護士はこれから超高齢化する日本では引く手あまたの職業になります。
ロボットは、たとえ正しい答えを導き出すことはできたとしても「人の気持ちに寄り添うこと」はできません。
感情を表現するのに、言葉はあまりにも不完全です。
「言語としての意味が理解できる」だけでは人とうまくコミュニケーションをとっていくことはできません。
「ことばにできない気持ち」「ことばにならない感情」までくみ取ってあげられる能力こそがこれからの世の中に求められるのではないでしょうか。
まとめ
このようなことがわかっていれば、AIが一般化してきた先に「奪われる仕事も多いけれど、逆に新しく生まれる仕事もあるはず」というように思考を働かせることができます。
そうなれば新しい時代でも恐れることはありません。
いつも時代も気を付けたいことは、思考停止してしまうこと。
ロボットの時代だからこそよけいに「生身の人間」としての能力が問われる時代になってくる、と言えるのではないかと思います。