「省エネルック」って何? いつから? 画像、理由、クールビズとの違い
梅雨も明け、本格的な夏到来の季節となりました。
企業で働くサラリーマンの皆様は暑さ対策に頭を悩ませている頃と思います。
会社によって「省エネ」「クールビズ」のラインはさまざまですが、本日はかつて政府主導で行われた「省エネルック」についてまとめてみました。
省エネルックの画像・写真
まずは省エネルックをご存じない方のために写真をご紹介します。
省エネルックに時代が追いついた?? pic.twitter.com/c9nWMmCkl7
— 🧠公立小学校6年生 (@jhLTcHlOzj1Lupq) July 31, 2020
省エネルックって何? クールビズとの違いは?
省エネルック
1979年(昭和54年)、大平内閣時に政府主導で進められた省エネ対策。この年第二次オイルショックが起こったことをきっかけに夏用の紳士服としてデザインされた半袖のスーツになります。
後に羽田孜首相が愛用(?)しながらアピールしたものの、全く定着せずに終わった印象です。
クールビズ
一方クールビズとは、2005年(平成17年)小泉内閣下において環境賞が提唱した夏季の衣服軽量化キャンペーン。
その後も6月1日から9月30日まで摂氏28度以上の室温に対応できるようノーネクタイ・ノージャケット等軽装の服装を着用するように呼びかけることでゆるやかに継続しています。
2007年に行われたアンケートによると認知度は9割以上・実践率が約46%と少なくとも「省エネルック」よりは広まっていると言えるでしょう。
省エネルック販売店・省エネスーツはどこで買える?
2020年(令和2年)の現在でも省エネスーツを売っているお店はあるのかと思って調べてみたのですが、amazon、楽天に至るまで発見することができませんでした…。
やはり着用されていた政治家の皆様はオーダーメイドが多かったのかもしれません。
でも時折似たような感じのものが「しまむら」にあるような気配がするので、気になる方はダメ元で地元のしまむらをのぞいてみるといいかも。
省エネルックはなぜ浸透しなかった? その理由は
これは個人的感想ですが、やっぱり「どうみてもヘンテコ」だったからだと思います。
私は40歳を少し過ぎた年齢でそれなりに世間の人々がどのような服装をされているか見てきた方かとは思いますが、未だに「省エネルック」を身にまとった方も、「省エネルック」を褒めたたえている方もお会いしたことがありません…。
いくら政府が推奨したところで、中途半端なものを作っても結局定着することはありませんよね。そんなの結局資源の無駄遣いじゃないの…? と疑問を隠せません。
実際にはオーダーメイドがほとんどだったのかもしれませんけどね。
いずれにしても、本当に省エネを目指すなら他に見直すところがあるだろうに、と考えてしまいます。上着にそこまでこだわる理由がわからない…
一方で、クールビズの方はファッションに幅がありさりげなく取り入れやすいという事情もあるでしょう。
クールビズの現実
いわゆる「省エネルック」よりは認知度が高いとはいえ、「クールビズ」を取り巻く環境も簡単ではないようです。
現実にはクールビズ期間中も就活時の黒スーツは必須。環境問題やエコを意識している企業だった場合どうなの? という疑問が沸きます。
また、営業職などの場合、自社がクールビズに積極的でも顧客がきっちりとした服装を要求する職種の場合はクールビズどころではありません。衣替えよりもクールビズの実施状況が気になるなんて意見もあるようです。
こちらは省エネモードでも、冷房はおもてなしとばかりにキンキンに効いていて寒い場合もあるのでなかなか難しいですね。