冬至とはいつ? 意味、風習、旬の食べ物、冬至に関する雑学
私達は、冬至といえば冬を代表するイベントのひとつとなっており、かぼちゃを食べたりゆず湯に入ったりしますね。
夏至の日と比較すると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分も差があります。
冬至は太陽の力が一番弱まった日で、この日を境に、力が蘇ってくることから、太陽が生まれ変わる日といわれ、古くから世界各地で冬至の祝祭が盛大に行われてきました。
冬至はいつ、意味は?
冬至は、夏至、春分、秋分と同じく、「二十四節気」の一つです。
一年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれ6つに分けたものです。
これは、季節を表すものとして使用されています。
北半球では、冬至は日照時間が一年でもっとも短く、この日を境に、再び日が長くなるのです。2020年の冬至は12月21日です。
冬至は、「引き短きこと至(きわま)る」という意味で、北半球において太陽の位置が1年でもっとも低くなり、日照時間が最も短くなる日でなのです。
古代には、冬至を一年の出発の日と考えられていました。
中国や日本では、一陽来復(いちようらいふく)といい、「陰が極まり再び陽にかえる日」という意味で、冬至を境に、運が向いてくる「上昇運に転じる日」とも言われていますね。
冬至の風習
冬至の風習
ゆず(柚子)湯につかる
冬至の日に、柚子を浮かべた湯につかる風習は江戸時代から始まりました。
江戸時代は、今のように頻繁に風呂に入る習慣はありませんでした。
特別な日である冬至には、風呂に柚子を浮かべて入りました。
それは、厄除けのための禊(みそぎ)として入るようになったと言われていますよ。
また、「ゆず」と「冬至」を、「融通(ゆうずう)」と「湯治」にかけているという説もあるようです。
柚子の皮には、代謝を円滑にして疲労回復効果のあるクエン酸、ビタミンCが豊富に含まれ、ゆず湯には血行促進や冷え性改善に効果があるとされています。
冬至の旬の食べ物
冬至の頃の旬の食べ物は、かぼちゃ、まぐろ、鯉(こい)、伊勢海老、百合根(ゆりね)などです。
かぼちゃは、冬至の日にかぼちゃを食べると風邪を引かないと言われています。
まぐろは、目や背が黒いので、「真黒」→「まぐろ」という名前になったそうです。
鯉は、昔は鯛よりも御馳走だったそうです。12月~1月が旬です。
鯉のあらい(刺身)や甘露煮、味噌汁などが美味しいですね。
伊勢海老は、昔から大変なご馳走でした。縁起物で、長いヒゲは長寿の象徴です。
百合根は、茶碗蒸し、がんもどきの具に使います。昔から滋養強壮の薬でした。
冬至に関する雑学・まめ知識
冬至は1年で一番夜が長い日なのでが、日没が一番早いわけではありません。
さらに、日の出が一番遅いということでもありません。
日本では、日の出がもっとも遅い日は冬至の次の日、日没がもっとも早いのは冬至の前日なのです。
太陽の高さや動き方によって決まります。
また、海外にはこんな話があります。
冬至はクリスマスの起源になったそうです。
古代ローマでは、太陽神を崇拝するミトラ教が強大な力を持ち、キリスト教は弾圧を受けていました。
そのころ、ミトラ教の神である太陽神の誕生を祝う儀式は、冬至の日である12月25日に行われることになっていました。
冬至の太陽が弱まり、太陽神ミトラが亡くなりました。その後、新しい太陽が誕生することを祈って、「冬至祭」が行われたのです。
そして、キリストが降誕する日を25日とし、この日をキリストの生誕の日としました。