義母・義父への手紙の宛名はどうすべき? 義両親に失礼のない書き方は?
配偶者の両親への手紙、さりげなく送ろうとしてちょっと躊躇することはありませんか?
自分の両親に宛ててのものであれば少々の無礼はまあ、、、となるにしても、義両親への手紙となると「無礼があったらどうしよう」「ちょっとでも失礼のないように…」となるのが心情ですよね。
自分が生まれ育った家の中での「常識」は世間一般すべての人の間で通用するものとは限りません。
過程での「常識」が「常識」ではなかったことに気づくのは、結婚をして相手方のお家の作法を目の当たりにしたり、失敗をしてから…
でも失敗して相手に不快な気持ちをさせてからでは手遅れです。
なるべく避けられる失敗は避けるべく、義両親と良好な関係を築くための手紙の書き方をまとめてみたいと思います。
義両親の宛名の書き方
まず手紙の顔とも言うべき宛名の書き方です。
家長である義父の名前だけ書くという習慣の家庭や地域も未だに多いとは思います。
でも、何か理由がなければ義両親両方の名前を書きましょう。
具体的には
・世帯主の名前が一番右
・義父の左側に名字を省略して義母の名前のみ
・敬称である「様」はそれぞれのお名前の下に
※義実家に義父のみまたは義母のみが住んでいる場合は居住している本人の名前を書きましょう。
実際、私自身も実家で暮らしていた頃、両親にお歳暮などの贈り物や手紙・年賀状などが届く時には父の名前だけが書いてあることがほとんどでした。
それに対して特に何も感じることはありませんでしたが…
婚姻によって突然親子としてのご縁が始まり、まだ絆がお互いにできあがっていない場合は、義父に対しても義母に対しても同じように想っていることをあらゆる手段で伝えるべきです。
ちょっとしたことではありますが、その気持ちの表れとして宛名にはお二人の名前を連名で書くことをおすすめします。
もしも自分自身が送られる立場で、特に義母の立場だったとしたら…
名前が入っていないことで「さみしい」「やだ!」というネガティブな気持ちが芽生えるかどうかはわかりませんが、少なくとも二人の名前が書いてあった時にはうれしい気持ちになりますよね。
義父・義母の呼び方
義理の両親のことを「お義父さん(おとうさん)」「お義母さん(おかあさん)」と言いますよね。
でも、本人に宛てた手紙に「お義父さん」「お義母さん」と書くのは全くおすすめできません。
ニュアンスとして、「本当のお父さん(お母さん)ではない」という部分が強調され変に他人行儀で距離を感じてしまうからです。
それほど顔を合わせる機会がなく、馴れ馴れしいのでは? と心配になるかもしれませんが、一緒に暮らす配偶者の大切なご両親ということで、親愛の情として「お父さん」「お母さん」と記しましょう。
あまりに気になる方は「おとうさん」「おかあさん」とひらがなで書いてもよいかもしれません。
若い夫婦でない場合幼いのでは? と不安になるかもしれませんが、宛名をひらがなに崩すことは幼さにはつながりません。
幼く感じるかどうかはその後の文章次第です。
逆に印象がやわらかく感じることが多いので、心配せずに使って大丈夫です。
義父・義母への手紙、「拝啓」は使ってOK?
「拝啓」でも「前略」でも大丈夫です。
ただしそれぞれ使い方には注意をしましょう。
「拝啓」は固いかなーと思って「前略…」にしたのに時候の挨拶を入れたりしてしまうと意味がなくなってしまいます。
こんな書き方は要注意
「お舅さん」「お姑さん」などと書くのは絶対にやめましょう。
実際に立場としてはそうであっても、「お舅さん」「お姑さん」は呼びかけに使う言葉ではありません。それに個人的な好みになって恐縮ですが、私は「お姑さん」の「姑」の字が好きではありません。
極力使わないで過ごしたい漢字のひとつです。
私だけではなくそのように感じる人も多いと思います。
また多いケースですが、「有難う」や「成ります」など、漢字が多すぎると固い印象になる上に読みづらいです。完全に漢字で表記すると認識されている単語以外はひらがなで綴った方がやわらかい印象になりますよ。
気合が入りすぎて逆に不愉快な想いをさせてしまわないように、自然体でよい関係を築いてほしいなと思います。