【脱サラ失敗談】なぜ脱サラは失敗しやすいのか?実際に独立してみて直面した問題点

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【脱サラ失敗談】なぜ脱サラは失敗しやすいのか?実際に独立してみて直面した問題点

2020年7月6日

【脱サラ失敗談】脱サラが失敗しやすい理由・実際に独立してみて直面した問題点

ライター: K

脱サラの「サラ」は、サラリーマンのことです。つまり、脱サラとは、サラリーマンを「脱する」、「会社をやめる」こと。

 

ただ、会社をやめるだけで、「脱サラ」ではありません。会社をやめて、自身で会社を興したり、資格を取得し、独立して、お店を始めたりすることです。

 

つまり、サラリーマン生活をやめ、別の働き方を選ぶことが脱サラなのです。

 

私が脱サラをした理由

 

会社勤めをしているといろいろなことが起こります。上司からのパワハラ、先輩社員からのいじめなど、多岐にわたります。理不尽なことを経験し、会社を辞めてしまいたいと思うようになります。

 

多くの人は、会社勤めの安定した生活が捨てきれず、我慢し続け、定年の日をむかえるのです。

 

しかし、脱サラをすれば、自分のペースで仕事ができるようになり、雇用される側から雇用する側になります。自分のやり方で自由に仕事ができるようになります。上司からのパワハラなどはありません。

 

収入も、会社勤め時代の会社からの月給という形ではなく、自分の仕事の結果

に応じた報酬が得られるのです。会社からの束縛からも解放されるのです。

 

脱サラが失敗しやすい多くの理由とは

 

脱サラに失敗し、結局、また会社勤めに戻ることになってしまう人も多いです。

会社勤めから解放され、自由を謳歌できると思う。そんな安易な考え方が失敗を招くことになるのです。

 

失敗しないためには、以下のことが必要です。

 

①下準備もせず、自分の適性に合っていないのに、自分の好きなことを事業にしてしまうことがあります。その結果、上手くいかず、大変なことになり、行きずまってしまうのです。

 

②経営には、会計・税務・法務・労務・融資・助成金などの知識が必要です。

自分の事業を経営して行くには、マネジメントだけでなく、さまざまなことを身に着けるようにしなければなりません。

 

③独立の良い面ばかりを見て悪い面を見ないようにすることが、失敗してしまう大きな原因になるのです。

 

④事業をはじめてもすぐに利益を得られるわけではないので、多額の運転資金を用意しておかなければなりません。

  

⑤ ランニングコストを考えていなければなりません。事業によっては、事務

所や店舗を借りたり、従業員を雇わなければなくなるかもしれません。

家賃・保険・人件費などが発生します。このように、経営にはランニング

コストを加味していないければなりません。

 

⑥ 自身の熱意だけでは、事業が立ち至らなくなります。市場のニーズなどを

  把握していなければなりません。

 

単に、「会社勤めはいや、もっと自由で、自分の思い通りの生活を送りたい

から脱サラします」というのは、大間違いですね。事業を始めるとなると、

下準備、心構え、資金などが必要なのですね。

 

私の脱サラ失敗体験談2つ

40代を期にネットカフェを開業

 

 41歳の時、念願だったネットカフェを開業しました。

 

 会社で営業の仕事をしていましたが、営業の仕事はあまり好きではありませ 

 んでした。

 

 「一度きりの人生なので、後悔しない人生を送りたい」という考えで、ネッ 

 トカフェを開業することにしました。自分なりに開業に際してかなり勉強し

 てきたつもりですが、わずか2年で廃業することになりました。

 

 ネットカフェを開業してみたものの、その時は、もうネットカフェは世の中 

 では下火で、流行は去っていたのです。結局は、経営について知識不足だ 

 ったのです。

 

 最終的には、開業に当たって、借金してきた人たちへの借金返済の日々に追 

 われる結末となりました。

 

夫婦でオーガニックベーカリー屋の経営

 23歳で職場結婚した私は、結婚前から、夫が「やりたい!」と話していた     

 オーガニックベーカリ―屋さんを28歳の時に開業しました。

 

 私はパンの知識も経営の知識も皆無の状態でしたが、夫が大変なパン好きと 

 いうこと、いくつかのパン屋さんと付き合いをしていたので、開業前から

 十分に準備ができました。

 

 開業して1,2年は、経営は順調でした。

 

 人員を増やさなければならないほどになり、アルバイトを数人雇うほどにな

 りました。

 

 このまま順調にいくものと、疑いもしませんでした。

 

 そんな矢先、あろうことか、販売していたパンに異物が混入していたとお客  

 さんから苦情があったのです。

 

 この時は必死にお詫びして、何事もなく終わりました。

 

 しかし、2か月後、別のお客さんから再びパンに異物が混入していたとお問い 

 合わせがありました。

 

 お店の信用が全くなくなりました。

 

 このことで、嵐が去った後のようにお客さんがいなくなりました。

 

 結局、事件からわずか3年10か月でお店をたたむことになったのです。

 

 衛生管理は、飲食店運営には絶対気を付けなければならないことなのです。

 

まとめ

単純に、今の仕事はおもしろくない、人間関係が良くない、給料が安い。

 

だから、誰しも「脱サラして思い通りの人生を送りたい」と思います。

 

しかし、脱サラをして、事業を興すことは本当に大変ですね。

下準備、心構え、資金などなど、やらなければならないことがたくさんあります。

 

かと言って、上司などからパワハラを受け、我慢して働いてストレスをため込んだら、重大な病気に至らないとも限りません。

 

こんな点から、できることなら、脱サラして自分で事業を始めるのも魅力的ですね。それには、十分な準備が必要であるということが分かりました。

 

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